#技術書典 6に初サークル参加(App Engine本を出しました)

4月14日に開催された技術書典6 にサークル参加しました。Google App Engine を使った Webアプリ開発入門の本です。

(▼PDF版は今でも販売中です!)

castaneai.booth.pm

作って、頒布して、いろいろな学びがあったのでつらつらと書いていく。

本を作るきっかけ

以前から技術記事を書くのが好きだったので、その延長線上に「本を書く」が浮かんでた。 しかし、本はブログ記事とは違ってぽちっと作れるものでもないので、「いつかは書きたいな〜」という気持ちだけあった。

しかし、そんな中で「技術書典」を見かけて「あ、技術書の同人誌、そういうのもあるのか!」と気付かされる。

そして2018年夏、コミックマーケットに参加して、友達のサークルの売り子を手伝い「うお〜同人誌作るってすごいなぁ」と刺激される。 という流れで技術書典6にサークル申し込みをした。

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提出したサークルカット

サークルカットは何かかわいい女の子の絵をいれたい!ってなって、「GCPたん(仮)」というキャラを急遽つくった。かわいい(自画自賛)

なぜ App Engine の本か

ちょうど申し込みをした時期に趣味で App Engine を触っていて、「これすごい便利だけど、あまり流行ってない気がする・・」と思ったから。 特に Google Cloudの公式ドキュメントが妙に読みづらくて迷子になりやすい のがすごいダメで、これが流行らない原因か?って思った。

そこで情報がコンパクトにまとまった1冊の本があれば、すごい良さそうと考えた。

使ったツールやサービス

Scrapbox

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本のアイデア出しはすべて Scrapbox でやった。多数の小さなページを単語リンクでつなげていくという面白い発想のWiki的サービスで、気に入ってここ1〜2年ずっと使ってる。

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Re:VIEW (+ Re:VIEW Starter)

技術書典では Re:VIEW というツールで執筆するのが流行りみたいで、乗っかかって自分も使おうと決めた。 しかし、Re:VIEW は LaTeX の知識が少し必要になったりして、けっこうむずかしい。そこで Re:VIEW Starter というサイトが非常に役立った。

kauplan.org

これを使うと、docker でコマンド一発で PDF ぽん!!みたいなノリで本が書ける。 ↓こういうシェルスクリプトを用意したら、./build.sh だけで即ビルド&PDF表示できてすごくはかどった。

#!/bin/sh
docker run --rm -v $PWD:/work kauplan/review2.5 /bin/bash -c "cd /work; rake preproc; rake pdf" && open gae-book.pdf

挿絵とデザイン

趣味でイラストの練習をしていて、ちょうどいい機会なので挿絵も自作した。 技術書というと堅苦しい雰囲気になりがちなので、挿絵はゆるふわ〜って感じの方向を目指した。

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まえがきの挿絵

本のデザイン(表紙とか目次まわり)はコミックマーケットで知り合った むみむみ探検隊(^O^) さんにやってもらえることに。

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デザインの相談中にでてきた案たち

デザインや印刷まわりの知識って本当にたくさんあって、全然わからなかったので大変助かった。 同時に、一人で印刷データ作成までやろうとすると非常に大変だということも。

技術書典当日

サークルの場所には机と椅子だけ用意されてて、そこからの設営は基本自分でやらないといけない。 設営にもいろいろなものがあって、↓の記事を参考にしたり、コミックマーケット経験者に聞いたりして準備した。

note.mu

それで、当日の設営は↓こんなかんじに

150冊の紙の本と、400枚のDLカードを持ち込んで、結果的に紙の本は完売!すごい!

また、ぱらーっと見て直接感想を言ってくれる人がきたり、大学サークルの後輩がきてくれたり、会社の先輩がきてくれたり、すごいいろいろあって楽しかった。

あと、両隣のサークルのお方とか Twitter でしかみたことなかった人に直接あえてなんか感動的なものがあった。

また、遅刻しそうになりながらもすごい速さできて売り子を手伝ってくれた id:Mitu217 に感謝

つらかったこと

良いことばかり書いたけど、まぁつらいこともある。

  • 締め切りがあるので、締め切り前は常に「原稿をやらなきゃ・・」という焦りに襲われる

これにつきる。これがあったので、仕事から家に帰っても心が休まらない日々もあった。大変だった。 でも、人は締め切りがないと完成させられないから、結果的にこうするしかないんだよね。うむ

学んだこと

  • Re:VIEW & Re:VIEW Starter 超便利
  • 原稿は何度も読み返すと良い(繰り返し読み返すことで、変な文章に気づきやすい)
  • 完成間近でレビューしてもらえるとなお良い( id:Mitu217 さんありがとう)
  • デザイン周りはデザインや印刷に詳しい人にやってもらうとなお良い( @mumimumi_exp さんありがとう)
  • 技術書典は活気がすごくて、技術好きな人達と交流できる良いイベント
  • 締切があるのはつらい!しかし、締め切りがないと完成しない
  • 技術書典のかんたん後払い、pixiv PAY など電子支払い系の技術すごい

ほんとうはもっと細かい話を書きたいけど、あまりに記事が長くなるのでこのへんで。そんじゃーね!